トラディアンス配合錠による2型糖尿病の治療強化
サイトへ公開:2021年09月28日 (火)
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2型糖尿病のある方の治療では服薬アドヒアランスの維持が重要と考えられます。このコンテンツでは、服薬アドヒアランスの観点から見た配合錠の有用性と、DPP-4阻害薬トラゼンタ(リナグリプチン)とSGLT2阻害薬ジャディアンス(エンパグリフロジン)の配合剤であるトラディアンス配合錠の臨床成績をご紹介します。
2型糖尿病のある方の服薬パターンとアドヒアランス
長期にわたる2型糖尿病の治療においては、食事運動療法に加えて、服薬を正しく行っていただくことも重要です。
しかし、毎日の服薬に対する負担感が、アドヒアランスに影響することが報告されています。2型糖尿病のある方を対象とした調査によると、服薬が負担になっていると回答した患者さんの割合は、アドヒアランス良好群では14.9%、アドヒアランス不良群では38.4%でした。

図1
また、この調査では糖尿病薬の1日あたりの服薬回数は、アドヒアランス良好群で平均1.9回、アドヒアランス不良群で平均2.3回と、アドヒアランス不良群で有意に多い結果となりました。
こうしたことから、患者さんのアドヒアランスの維持のためには、毎日の服薬負担を軽減することも重要と考えられます。

図2
配合錠の有用性とトラディアンス配合錠
2型糖尿病のある方の服薬負担軽減のために考慮される選択肢のひとつに、配合錠があります。
配合錠による治療と単剤を2剤併用で投与したときの血糖マネジメントと服薬アドヒアランスを比較したメタ解析の結果、服薬アドヒアランスの改善とHbA1c低下において配合錠による治療の優位性が示唆されました。

図3
トラディアンス配合錠は、DPP-4阻害薬トラゼンタ(リナグリプチン)とSGLT2阻害薬ジャディアンス(エンパグリフロジン)の配合剤です。トラディアンス配合錠にはAP錠(リナグリプチン5mg/エンパグリフロジン10mg)およびBP錠(リナグリプチン5mg/エンパグリフロジン25mg)があります。

図4
トラディアンス配合錠はクラス内で唯一*2つの用量規格を持つ配合剤であり、患者さんの血糖コントロール状態に合わせて1日1回1錠の用法を変えることなく増量が可能です。
AP錠は、トラゼンタまたはジャディアンス10mg単剤の治療で血糖マネジメント不十分な患者さんの治療強化に、BP錠は、トラゼンタ+ジャディアンス10mgの併用からの治療強化、あるいはAP錠またはジャディアンス25mgからの治療強化に有用です。
また、各単剤の併用で安定している患者さんを配合錠1錠にまとめることも可能です。
* DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤として(2021年7月現在)

図5
ジャディアンス錠からトラディアンス配合錠への切替試験
国内第Ⅲ相試験では、ジャディアンス単剤投与で血糖マネジメント不十分な2型糖尿病のある方におけるトラディアンス配合錠の有効性・安全性が、ジャディアンス単剤投与を対照に検討されています。
対象患者さんは、ジャディアンス10mg群または25mg群に割り付けられた後、プラセボ導入期を挟んで、それぞれ同用量のエンパグリフロジンを含むトラディアンス配合錠群またはジャディアンス+プラセボ追加投与群にランダムに割り付けられました。

図6
トラディアンス配合錠AP群の患者背景
ジャディアンス10mg+プラセボ追加投与群には108例、トラディアンス配合錠AP群には107例が割り付けられました。各群の患者背景はこちらのとおりです。ベースライン時の平均HbA1cはそれぞれ8.40および8.34でした。

図7
トラディアンス配合錠AP群のHbA1cの変化
ジャディアンス10mg+プラセボ追加投与群およびトラディアンス配合錠AP群における、投与後24週までのHbA1c平均値の推移は、左のグラフのとおりでした。投与24週後のベースラインからの調整平均変化量は、右のグラフのようにそれぞれ-0.12%および-0.94%であり、トラディアンス配合錠AP群における有意なHbA1c低下が検証されました。

図8
トラディアンス配合錠BP群の患者背景
続いて、ジャディアンス25mg+プラセボ追加投与群には116例、トラディアンス配合錠BP群には116例が割り付けられました。各群の患者背景はこちらのとおりです。ベースライン時の平均HbA1cはそれぞれ8.26および8.27でした。

図9
トラディアンス配合錠BP群のHbA1cの変化
ジャディアンス25mg+プラセボ追加投与群およびトラディアンス配合錠BP群における投与後24週までのHbA1c平均値の推移は、左のグラフのとおりでした。投与24週後のベースラインからの調整平均変化量は、右のグラフのようにそれぞれ-0.33%および-0.91%であり、トラディアンス配合錠BP群における有意なHbA1c低下が示されました。

図10
さらに、ジャディアンス25mg+プラセボ追加投与群およびトラディアンス配合錠BP群における、投与後52週後のベースラインからの調整平均変化量はそれぞれ-0.27%および-0.86%であり、24週時に加えて52週時もトラディアンス配合錠BP群における有意なHbA1c低下が示されました。

図11
安全性
本試験の24週投与における副作用発現率は、トラディアンス配合錠AP群12.1%(13/107例)、ジャディアンス10mg+プラセボ追加投与群14.8%(16/108例)、トラディアンス配合錠BP群21.6%(25/116例)、ジャディアンス25mg+プラセボ追加投与群17.2%(20/116例)でした。
主な副作用は、トラディアンス配合錠AP群でリパーゼ増加2.8%(3/107例)、ジャディアンス10mg+プラセボ群では血中ケトン体増加8.3%(9/108例)、トラディアンス配合錠BP群で血中ケトン体増加9.5%(11/116例)、無症候性細菌尿2.6%(3/116例)、ジャディアンス25mg+プラセボ群で、血中ケトン体増加4.3%(5/116例)、体重減少4.3%(5/116例)、無症候性細菌尿2.6%(3/116例)などでした。
また、重篤な副作用や投与中止に至った副作用、および、52週間投与における副作用発現状況はこちらのとおりでした。

図12
国内第Ⅲ相比較・検証試験(1275.13試験:エンパグリフロジンからの切替試験) 安全性
【24週間投与】
- 副作用発現割合は、トラディアンス配合錠AP群では12.1%(13/107例)、ジャディアンス10mg+プラセボ追加投与群では14.8%(16/108例)、トラディアンス配合錠BP群では21.6%(25/116例)、ジャディアンス25mg+プラセボ追加投与群では17.2%(20/116例)であった。
- 主な副作用は、トラディアンス配合錠AP群でリパーゼ増加2.8%(3/107例)、ジャディアンス10mg+プラセボ群では血中ケトン体増加8.3%(9/108例)、トラディアンス配合錠BP群で血中ケトン体増加9.5%(11/116例)、無症候性細菌尿2.6%(3/116例)、ジャディアンス25mg+プラセボ群で、血中ケトン体増加4.3%(5/116例)、体重減少4.3%(5/116例)、無症候性細菌尿2.6%(3/116例)などであった。
- 重篤な副作用として、トラディアンス配合錠BP群で薬物性肝障害0.9%(1/116例)が認められ、投与中止となった。
- 投与中止に至った副作用として、トラディアンス配合錠AP群では膵酵素増加0.9%(1/107例)、ジャディアンス10mg+プラセボ追加投与群では間質性肺疾患0.9%(1/108例)が認められた。
【52週間投与】
- 副作用発現割合は、トラディアンス配合錠BP群では28.4%(33/116例)、ジャディアンス25mg+プラセボ追加投与群では19.8%(23/116例)であった。
- 主な副作用は、トラディアンス配合錠BP群で血中ケトン体増加13.8%(16/116例)、無症候性細菌尿及び尿中ケトン体陽性いずれも3.4%(4/116例)、遊離脂肪酸増加2.6%(3/116例)、ジャディアンス25mg+プラセボ群で血中ケトン体増加7.8%(9/116例)、体重減少4.3%(5/116例)、無症候性細菌尿2.6%(3/116例)などであった。
効能・効果、用法・用量、禁忌を含む使用上の注意等については添付文書をご確認ください。
田中優子ほか:社内資料 エンパグリフロジン/リナグリプチン配合剤国内第Ⅲ相比較・検証試験(承認時評価資料)
DPP-4阻害薬トラゼンタ(リナグリプチン)とSGLT2阻害薬ジャディアンス(エンパグリフロジン)の配合剤であるトラディアンス配合錠にはAPとBPの2つの用量規格があります。
国内第Ⅲ相試験では、いずれの用量規格についても、対応する用量のジャディアンス単剤療法と比較して有意なHbA1c低下作用が示されました。
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